ローリング病、または、カックン病という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
病院などの医療機関でこのような診断名があるわけではなく、巷のランナーの間で呼ばれている俗名の症状を指します。
症状としては、走っている際に脚の力が抜け、いわゆる「蹴れない」状態になります。地面に接地した脚に力が入らないため、脚が接地した瞬間に身体が片側へぶれやすくなり、身体の他の箇所への負担がかかるようになります。
その結果、膝痛、座骨神経痛などの2次的な障害につながることがあります。
この症状のやっかいな点は、症状以外にもあります。
まず1点目は、前述のとおり診断名がないという点です。
医療機関にかかったとしても適切な処置をしてもらえるとは限らず、病院、鍼灸院、接骨院などをいくつも転々としている方が多いのが現状です。
また、診断名がありませんから原因が分かりませんし、処置をしても症状が変わらないため、一部の医療従事者から心ない言葉をかけられた方も少なくないようです。
2点目は、この症状を持つ方は、ランナーの中でも非常に少数派である点です。
一般的に知られている症状ではないため、ランナー仲間からも理解されないことが多いようです。
さらにこの症状単体では痛みを伴うことが少ないため、なぜちゃんと走れないのか疑問に持たれることが多く、前述の診断名がないことも拍車をかけて、「人から理解されない」という孤独感を感じる場合が多いようです。
これらのように、「改善しない」というもどかしさに加え、ランナーのコミュニティーにおける孤立感、孤独感が、心身ともにランナーを追いつめていきます。
エリートランナーにおいても同様で、オリンピック、箱根駅伝で活躍した選手も、この症状をきっかけに辞めていったという例もあります。
これまで数名ですが、このような症状を持つ方の指導をしてきました。
そして、現在も指導中です。
私がこのような方々の指導を始めたきっかけは、私自身がこの症状を持っていたからであり、約4年を経て改善し、ベスト記録更新までに復調した経験があったからです。
次回は、私がこの症状を持った経緯、その後、改善までに至った過程についてお話したいと思います。
kiyohara (金曜日, 09 11月 2012 11:37)
はじめまして
ブログ拝見させて頂きました
私もそのような症状に悩んでおります。
どのように改善されたか教えていただきたいと思い
コメントさせていただきました。
movefast (金曜日, 09 11月 2012 21:33)
こんにちは。
身体の状態は人それぞれ異なりますので答えはないかと思います。
一つ言えることは、解剖学や運動力学の知見からの細かなアプローチです。
ストレッチ、トレーニングなどを組み合わせて実施しています。
kiyohara (金曜日, 09 11月 2012 21:59)
ご返事ありがとうございます。
私も4年間様々な治療、トレーニング、ストレッチを行ってきましたが、状態は改善しません
身体の状態は人それぞれであり、この症状については具体的にこのトレーニングをやれば良いというのは無いのでしょね。
ですがもし宜しければ、あなた様がブログでおっしゃっていたように>>「次回は、私がこの症状を持った経緯、その後、改善までに至った過程についてお話したいと思います。」 詳しくお聞かせください。
治す方法がないと言われているこの症状を乗り越えた話を少しでも参考にさせて頂きたいです。
どうかよろしくお願い致します。
movefast (金曜日, 09 11月 2012 22:18)
>>「私も4年間様々な治療、トレーニング、ストレッチを行ってきましたが、状態は改善しません」
お気持ちはお察しいたします。
私もいまだに症状を持っていた当時を思い出すと、心にぽっかり穴があいたような気持ちになります。
おっしゃられるとおり、私の経験について掲載していこうと考えておりますが、その当時の様々な気持ちが思い起こされ、筆が止まってしまうというのが現状です。
多くの方のお役に立てればと客観的な記述をしたいところですが、なかなか難しいものですね。
juju-run (土曜日, 17 11月 2012 18:57)
kiyoharaさんと同じく、2001年からこの症状に振り回されてきました。
スポーツ整形外科や、東洋医学などさまざまな治療も試しましたが本質がつかめず、また、理解されずに悲しく悔しい思いを強く持ったことが思い出されます。
現在は、症状はありますが、その程度には雲泥の差があるほど改善してきました。
ここに至るまでは、長い年月を要しましたが、決して無駄な経験ではなかったと思います。
あきらめずに希望を持って取り組んできたアプローチが、結果として表れてきたことを実感しています。
ここまでいろいろなアプローチをいただき、本当にありがとうございます!!
これからが、頑張りどころですが、さらに前を向いて頑張ります。どうぞよろしくお願いします。
中倉 伸 (日曜日, 06 12月 2015 15:08)
48歳 中学から陸上長距離をはじめそこそこの活躍をしたものの大学の後半に発症。左足で蹴れない。右足が前に出ない。真直ぐな左足着地ができずローリングして内側に入る。体のバランスが右に傾く。普通に歩いていてもバランスはダメ。何気にパソコンをたたいてローリング病という言葉をこちらのHPで知りこれだと確信しました。それでもごまかしごまかしで走ってきて今に至っています。ひどい時期と比べれば少しは改善したものの根本的には何も変わっていません。スピードは求めませんが昔のようにバランスよく両足を使って気持ちよく走りたいです。
movefast (日曜日, 06 12月 2015 19:03)
中倉さま
こんばんは。コメントありがとうございます。
ご記述の内容は、まったく私が経験したものと同様のものです。
ただ、原因や対処法は異なってくるというのがこれまでの指導経験の中で感じております。
ローリング病については治療されているという方のお話などはネットでの検索で出てきますが、身近に診てくださる方が見つかると良いですね。
kh (水曜日, 16 12月 2015 06:32)
コメント失礼します。
大学で箱根目指して走ってます。
1ヶ月前程前から左脚のハムがフワッと抜ける感じがしてうまく蹴れません。走っててほんとストレスを感じます。
心肺的には余裕あるのに全然スピードが出せません。
これはそのカックン病というやつなのでしょうか?
movefast (水曜日, 16 12月 2015 11:55)
khさま
こんにちは。
箱根駅伝を目指されてるんですね。
カックン病かどうかはわかりませんが、治療院をいろいろと当たってみるのが良いように思います。
SR (水曜日, 01 6月 2016 18:49)
こんにちは。大学3年の陸上部長距離です。
高校一年生の冬頃から急に左足にローリング病・カックン病のような症状が出てきました。今もジョックの段階から症状が出てきてしまいます。走るのが怖いです。色々な治療院に行きましたが全く改善しませんでした。改善方法を教えて欲しいです。お願いします。
movefast (水曜日, 01 6月 2016 19:06)
一度、パーソナル指導を受けていただくことをお勧めいたします。
人により改善方法は異なります。
ご連絡お待ちしております。
KM (日曜日, 04 12月 2016 17:02)
こんにちは。大学3年の陸上部長距離です。まさにこの記事と同じ症状が起きて早1年が経ちました。この症状が起きてから、一気に走れなくなり、試合で思うように結果を出すことができません。この先も走りたいと思っているのですが、どうしたらいいですか?
movefast (日曜日, 04 12月 2016 18:55)
一度、パーソナル指導を受けていただくことをお勧めいたします。
人により改善方法は異なります。
ご連絡お待ちしております。
tk (木曜日, 18 5月 2017 13:13)
ローリング病とはどの部位に痛みがでますか?
movefast (木曜日, 18 5月 2017 14:34)
痛みは、下肢に多いですが、部位は様々ですし、痛みのない場合もあります。